Benjamin Booker
"Have You Seen My Son?" / "Happy Homes"
単独公演のために初来日したベンジャミン。
宿泊先のホテルから出てきた彼は、レコファン渋谷BEAM店までの道中、コンビニのピザまんを食べたり、ペットショップに行ってみたり、看板から顔を出してみたり。店に着いてすぐに、お客さんに混ざりレコードを探す彼の姿はまさに、何も飾らない25歳の若き青年だった。
店内の売り場のど真ん中、もちろんマイクもスピーカーもアンプも何もない場所。ベンジャミンのレコードに魅せられ駆けつけた多くのファンに囲まれる中、スペシャルなセッションが始まった。
音楽の都ニューオリンズ出身の彼にとっては、演奏場所がどこであるかなんて、どうやら一切関係なかったようだ。サポートメンバーのマックスがレコードのエサ箱でリズムを刻み、それに続けるようにギターを鳴らし、バイオリンを奏で、歌い始める。それはブルースであり、カントリーであり、ロックンロールであり、彼らの音楽だった。彼らそのものが音楽。
自由に音を楽しむことだけが、音楽をさらに未来へつなげていく。ニューオリンズからやってきた25歳の青年は、遠く離れたこの渋谷のレコード店で、そんな大切なことを教えてくれた。
Benjamin Booker
米ルイジアナ州南部ニューオーリンズで活動をする25歳の褐色の新人シンガーソングライター。ドラマーのマックス・ノートンとともに活動している。14年、ザ・スミス、パルプ、ザ・リバティーンズ、ザ・ストロークス、アラバマ・シェイクス、パーマ・ヴァイオレッツ等を輩出してきた英老舗レーベル <ラフ・トレード>、アメリカは<ATO>と契約。ジャック・ホワイトがUSツアーのサポート・アクトに抜擢し注目を集めた。彼の飛躍のデビュー・アルバム『ベンジャミン・ブッカー』が2014年8月にリリース、国内外の年間ベストに多数選出された。
thanks : Hostess Entertainment Unlimited, Rough Trade, RECOfan渋谷BEAM店